壊れたHDDからデータが戻り、復旧率は99%。そこまでは大成功だ。ところが業者から「jpgやmp4、movが正常に開ける」と告げられた瞬間、依頼人の頭に浮かぶのは復旧率より中身の記憶。消したつもりの昔のファイルまで帰ってきたのでは……。
9月29日にXへ投稿されたこのHDD救出ネタは、10月1日にChromeで確認した時点で返信80件、リポスト1,596件、いいね約1.6万件、表示約246万回。返信や引用を追うと、黒歴史を見られる怖さだけでなく、実際にデータが戻った経験や、修理する側の反応まで集まっていた。
業者「HDD救出成功です。復旧率は99%です」
— yuurika_ (@yuurika__) 2026年9月29日
→さすがプロ…ありがとうございます…
業者「jpgやmp4、movファイルをチェックし、正常オープン可能なことを確認しております。」
→ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
「戻してほしい」と「見られたくない」が同時に来る
引用には、20代の思い出が入ったHDDが物理故障し、お金を積んでも取り戻したいのに、中身が「色々アレすぎて」復旧を頼めず泣いているという人がいた。失いたくないデータほど、誰かに見られる可能性を前にすると依頼をためらってしまう。
20代思い出のHDDが物理故障してて、お金積んでも取り返したいんだけど中身が色々アレすぎて出せなくて泣いている https://t.co/IY1j2CgVXr
— シナモンロール男子𝑿 (@Cinnamon_danshi) September 30, 2026
その一方、PCを知り合いに直してもらった際に中身を全部見られたけれど、「覚悟」していたからノーダメージだったという経験談も。恥ずかしいファイルの存在を分かったうえで頼む人もいれば、復旧されるまで忘れていた人もいる。依頼人の心の準備は、データの復旧率とは別問題らしい。
私はPC直してもらう時に知り合いに全部見られたよ、全部ね…
— 💊💉かりんとう (@BKarintou) September 29, 2026
「覚悟」してたからノーダメだよ。 https://t.co/w9LGVEfDDk
消したつもりのデータが戻った経験談も
ある人は、中古で買ったNASを本体のOSに任せてフォーマットしたところ、肌色の多い画像フォルダーが丸ごと復活した経験を投稿。以来、捨てるHDDは消去ソフトで処理しているという。今回のネタを笑いながらも、「昔のデータ、どこまで残っているんだ」と思い当たる人がいたようだ。
NASを中古で買って、HDDをNASのOSに任せてフォーマットしたら肌色の多い画像フォルダーがまるまる回復したのを見て、自分が捨てるHDDは消去ソフトで消してからにしている。
— Yas (@Koh_Iwaki) September 30, 2026
修理する側は、見つけても見なかったことに
PCの調子を調べるために中身を確認することがあるという人からは、「そういうものがあった時は見なかった事にしています」「それがあったからといって別に変だとは思わない」という声も。依頼人には心臓に悪い確認でも、修理する側は作業の一部として淡々と受け止める場合がある。
パソコンの調子が悪いなどの理由で中を確認させてもらう事があるのですが、そういうものがあった時は見なかった事にしています。(まあそれがあったからといって別に変だとは思わないです)
— けいえむ(K.M) (@kmiyata1013) September 30, 2026
そして反応をひと言でまとめたのが、「業者の記憶を消す業者が必要だ……」。別の引用にも「確認しなくていいいいいい」と叫ぶ投稿があり、救出したHDDより先に、依頼人の記憶を消してほしいという流れに。
業者の記憶を消す業者が必要だ……。
— 夕焼けワサビ (@sawabiza) September 29, 2026
「復旧率99%」は技術者にとって頼もしい数字。でも依頼人にとっては、忘れたかったファイルまで戻る確率にも見えてしまう。必要なデータは救ってほしい、ただし黒歴史はそっとしておいてほしい。HDD救出あるあるの悲鳴には、そんな相反する本音が詰まっている。

