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フジテレビ「君が心をくれたから」が鬱すぎる胸糞展開で爆死

酷評のフジテレビ恋愛ドラマ「君が心をくれたから」、爆死の理由はフジテレビが無償の愛を描こうとしたからだった模様。

まずこのドラマについてあらましを説明すると、この「君が心をくれたから」とはフジテレビがオリジナルストーリーで制作したファンタジー恋愛ドラマ。

永野芽郁が演じるヒロインが、事故った想い人の命を助けるために、「あの世からの案内人と名乗る男」に「心を差し出す」というところから話が始まる。

なおこの「心を差し出す」とは、具体的には「五感を全て喪失する」という設定。

永野芽郁が演じるヒロインは、ドラマの中で視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の全てを、一つ一つ失っていくうえに、

彼氏は色覚障害が原因で交通事故、ヒロインは母親から過去に虐待されてた、そして身内の突然の死など、恋愛ドラマとはとても思えない、胸糞展開な鬱要素てんこ盛りのドラマ。

一言で言い表すならこの物語は「永野芽郁が演じるヒロインがひたすら"ストーリー展開に"いじめ抜かれる胸糞ドラマ」と言ってもいいのかもしれない。

フジテレビは「感動の物語のつもり」という大きな謎

なんでそんな設定なのかといえば、これはフジテレビ側が「視聴者を強引に泣かせようとしてそういう設定にしているんじゃないか」と言われている。

事実このドラマのホームページのイントロダクションにてフジテレビ編成部のプロデューサーは、

「寒い冬の夜、心温まる“愛の物語”に毎週涙を流される事になると確信しておりますので、ハンカチの用意をして、ご覧頂ければと思います」

https://www.fujitv.co.jp/kimikoko/introduction/index.html

というふうにコメントしているので、フジテレビは視聴者を感動させて泣かせようとしてこの胸糞展開にしていることは間違いない。

しかしその結果、このドラマは視聴率で爆死。

「君が心をくれたから」は視聴率がほとんどの放送回で5%台と、二連続で月9ワースト記録を塗り替えた「真夏のシンデレラ」「ONE DAY」と同レベルの視聴率しか獲得できていない状況。

視聴者が感動の涙をこぼすのではなく、プロデューサーが爆死で出世街道から外される恐怖の涙をこぼしそうな事態に陥っている。

そもそも少し考えればわかることだが、ヒロインが過酷な境遇にあることが、イコール感動の涙に繋がるかと言えばそんなことはない。

実際視聴者は胸糞展開の連続に嫌気がさして、感動どころかうんざりして視聴を離脱してしまっている。

ヒントは「フジテレビ番組審議会」にあった

それではなぜフジテレビは、こんな「鬱展開てんこ盛りな胸糞なお話で視聴者は感動するはずだ」なんて勘違いをしたのだろうか?

その答えが書かれていたのが「フジテレビ番組審議会」。

この「フジテレビ番組審議会」は、2024年1月に

「人権意識が強くなりすぎると良い表現ができなくなり、番組がつまらなくなる」

「テレビは勝ち組の集まり」

「一人一人が弱者に寄り添う人生観を持つことが港社長の言う“愛”なのでは」

https://www.fujitv.co.jp/company/action/shingikai/shingikai_533.html

などの名言が炸裂したことで炎上した。

そしてこの翌月の2月14日に開催された審議会では、「君が心をくれたから」についての話し合いが行われた。

そしてフジテレビは「設定やテーマが重すぎる」という意見が多くあるという事を踏まえたうえで、

「ドラマで描きたかったのは、五感を失うことをきっかけに、自分に自信が持てなかった主人公の女性が生きる希望や、今まで見えなかった様々な愛を獲得していくという物語」

「主人公を通して、今まで見えなかった愛や、日々感じている景色や匂い、味、音、人の温もりが当たり前ではなく素晴らしいことだということを視聴者に感じてほしい」

https://www.fujitv.co.jp/company/action/shingikai/shingikai_534.html

と言う感じで、五感を失うことをきっかけに、日常で当たり前のものとなっているものが当たり前じゃないんだという事を伝えたかったとコメント。

そして――、

「五感を一つずつ差し出すことによって、無償の愛や生きていく価値をもらう」

「無償で差し出すことによって相互性の生きていく目的を感じていくところがこのドラマの根幹であり、一番描きたかったこと」

https://www.fujitv.co.jp/company/action/shingikai/shingikai_534.html

という感じで、フジテレビは「無償の愛を描きたくてこのドラマを作った」と発言した。

フジテレビ特有の「弱者が支え合う姿に感動を覚える」という自称勝ち組の思考回路?

だがしかし、実際にフジテレビがこのドラマで描いているのは、「五感を奪い取る」という形でヒロインを理不尽な鬱展開に叩き落すばかりか、

他にも身内からの虐待や、祖母をガンで死なせるなど、ヒロインを徹底的にストーリー展開で苛め抜くという鬱展開ばかり。

こんな鬱展開に感動して泣けるかと言われればそんなわけはないはずなのに、

先ほど紹介した通りで、フジテレビはこの鬱展開を「感動できる物語の一部」として描いている。

つまりフジテレビはこれらの展開を作ったのは「鬱展開」ではなく、「無償の愛を強調するために弱い立場の人間を作ろうとしているだけ」と考えていることが見て取れる。

フジテレビが描いている「無償の愛の物語」の内容を、パウラちゃんねるなりに強引に一言で表現するなら、

「こんなにも弱者の立場にいる人間が、損得を考えずに他の弱者のために行動する無償の愛を描いてるんだから、世間の弱者連中はこの無償の愛に泣けるはずだ」

という意味合いと考えられる。

本当にこうした発想でこの物語を作ったかは分からないものの、しかし「勝ち組の集まり」だと思っているフジテレビなので、

「弱い立場の人間が徹底的に苛め抜かれても、それでもなお周りの事を損得抜きに考えて支え合おうとする物語」に、上から目線の感動を覚えるのかもしれない。

しかし、当然それは「自称・勝ち組の集まり」だけが感動できるお話。

このフジテレビでしか成立しない「弱者の立場の人間が無償の愛を差し出す感動物語」は、視聴者サイドからは「ひたすら胸糞展開ばっかりの鬱ドラマ」でしかなかったので、

フジテレビが言うところの「弱者」である視聴者からは受け入れられず、結果爆死したものだと思われる。

つまりこのドラマもフジテレビならではの「勝ち組爆死芸」だったということ・・・っぽい!

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