バーガーキングがまた“バカの食べ物”と言わんばかりのバーガーを出してきて、ネットがちょっとした祭りになっている。
2026年5月1日発売の「二代目BABY BODY BURGER」。直火焼きビーフパティ5枚、チェダーチーズ8枚、ベーコン4枚、そこにピクルスとオニオン。総重量661g、1,856kcal。日本相撲協会公認の“横綱級”という、もう字面の時点で胸焼けしてくるやつだ。値段は単品2,890円、セット3,190円。

この情報が出た瞬間、Xも5chも「最高に頭悪くて好き」「バカの食べ物が出た」「これこれ、こういうのでいいんだよ」で埋まった。悪口がそのまま褒め言葉として機能しているの、もうこのジャンルだけだと思う。健康志向もコスパもどこかへ消えて、「企業が真顔で出してくる雑さ」に全員が反応している。いや分かる。理性では止めたいのに、見ると妙にワクワクするんだよな、この手のやつ。
定番のノリも全部出た。「こういうのでカロリーゼロとか無理なん?」に対して即「無理に決まってんだろ」「気持ちで0kcal」みたいな茶番が回り、「ほぼ2000kcalってペヤングのでっけえやつじゃん」「バーガー界の二郎系」と、もう量の話しかしていない。パティ5枚チーズ8枚の時点で“食事”というより“イベント”側に振り切れているので、ツッコミの方向もそっちに寄っていく。
ただ全肯定で終わらないのがネットのいいところで、価格を出した瞬間に空気が一回冷える。「3,190円て、ピザのLサイズでよくない?」「冷凍ハンバーグ買って自分で挟んだ方が安い」「ハンバーガー屋で買う意味ある?」みたいな冷静な引き算がしれっと混ざってくる。そこなんだよ。好きと買うは別、というやつ。横綱級と言われたら写真は撮りたいが、3千円払って一人で661g抱えるかと言われると、急に正気に戻る。
それでも、企画としてはたぶん勝っている。バーガーキングって元々「量」「火力」「やりすぎ」で殴ってくる印象のブランドで、今回の二代目BABY BODY BURGERはそのイメージにきれいに乗っかっている。話題が出た瞬間、写真一枚で「あ、バーガーキングだ」と分かる。これがでかい。味の説明より先に、画像と数字でツッコミどころを差し出してくる作りになっている。
外食チェーンが値上げと健康志向に挟まれて真顔で消耗している中で、「あえて頭悪いやつを出す」というカードがまだ効くというのも、ちょっと面白い話だ。みんなが正しい食事に疲れている時ほど、横綱級の雑さは強い。
というわけで、頭の中では「いや無理だろ」と言いながら、店の前を通ったらメニューをガン見してしまう、あの距離感の商品が今年もちゃんと来た。買うかは別として、見るのは最高に楽しい。さて、この横綱、初日に何人が土俵入りするのか。たぶん我々はもう、結果を知っている。

