キオクシアホールディングス(東証プライム・285A)の株価が11月6日も暴落し、5日続落となった。終値は前日比1006円安(マイナス10.79%)の8318円。寄り付きでは7900円まで売り込まれ、節目の8000円割れ寸前に迫った。10月5日に付けた株式分割後の高値1万9750円からは、わずか1ヶ月で約58%の下落である。
当日の値動きも荒かった。始値7900円で始まった株価は、一時8718円まで買い戻される場面があったものの、失速して安値圏で引けた。日経平均株価も5日続落し、3643円安の5万7434円で取引を終えている。売買代金で群を抜くキオクシアが、その中心にいた。
下げの主因は米国市場にある。前日の米国株式市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が12%を超える急落となり、2020年3月以来の下落率を記録した。構成銘柄は全面安で、同業のサンディスクは22%を超える急落となった。米中間選挙で民主党が躍進したことから、データセンター規制への警戒が強まり、AI・半導体関連株に売りが集中する構図が続いている。キオクシアについては、自社株買いの終了で材料出尽くし感が広がったとの指摘も出ている。
深刻なのが、逆張りで買い向かった信用買い勢の状況である。キオクシアの信用買い残は10月30日時点で約4800万株、金額にして約8700億円規模に達していたとされる。下落の過程で「下がったところは買い」と買い増す動きが続き、1万円を割り込んだ後には信用買いの膨らみが過去最大級になったと報じられた。東証が公表する日次データをもとにした試算では、信用買い勢の推定含み損率は約26%に達しているという。
X上では、大きな損失を抱えた投資家の投稿が相次いでいる。損失を短歌のように詠む「退場ポエム」の流行も指摘され始めた。
おはようございます。今日もまたキオ〇シア関連の退場ポエムがいっぱい流れそうですね。
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) 2026年11月5日
自分はキオクシアとソフトバンクグループにフルレバして見事に玉砕。3000万円をふっとばして敗北し、退場してしまったけど、引き際の重要性は身に染みて学んだ。
追証になる前に撤退したから、大損害であるものの生活に支障をきたすことはなかった。…— ぜにがえる@退場 (@WatsonAWS1) 2026年11月5日
キオクシア、ptsで8650円⁉️米国が下がり、翌朝日本が下がる。それを受けて米国が下がり、翌日日本が下がる…無限下落ループきた😭 https://t.co/4kzpBIvEKD pic.twitter.com/mE2Bwg3RMa
— もふ社長@もふもふ不動産もふ (@mofmof_investor) 2026年11月5日
あのまま月曜日に損切りせず、97000株持ち越してたら今俺はどんな心境だったのだろうか。
今日1億5800万くらいさらに損失してたのか、、、まー10億以上負けると誤差だけど、お金なくなるとお金の価値に気づくんだよね。キオクシア、、君のことは死ぬ間際にも思い出しそうだ。嫌な記憶。。。— 人生ギャンブラー (@EAEPp11) 2026年11月4日
業績そのものは絶好調である。上期決算では純利益が前年同期比で約37倍に達し、生成AI向けデータセンター需要が追い風となっていた。それでも株価が逆行を続けるのは、市場の期待が先行しすぎていたことと、米国のAI規制を巡る不透明感が重なったためだ。今後は信用買い勢の投げ売りが一巡するのか、そして米国半導体株の下げが止まるのかが焦点となる。週明けの値動き次第では、8000円の大台を巡る攻防が正念場を迎える。
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