「ビールって初めての人は『苦くてまずい』って思うのになんで生き残り続けてるの?」→有識者の回答に一同が納得ww

ビールをジョッキで飲むスーツ姿の若い男性イラスト

初めて飲んだビールが「うわ、苦っ」だった人、正直に手を挙げてほしい。大人が美味そうに飲んでるから一口もらって、期待して、裏切られる、あの流れ。そんな飲み物がなんで何千年も淘汰されずに生き残ってるのか、という素朴な疑問がXで投げられて、返ってきた答えがどれも妙に刺さる、という話。

発端はLucasさんの投稿で、「初めて飲むビールって苦くて不味いはずなのに、なんで歴史上で消えずに残ったんだ」という一行。分かる。子どもの頃の感覚で言えばコーラの方が百億倍うまい、という感想にもうなずける人は多いと思う。

そこに集まった反応がちょっと面白かった。Y Tambeさんの回答はたったひと言、「味があるから」。身もふたもないのに、読むとなんか納得してしまう。無味無臭の液体じゃなく、苦味も香りも発酵由来の複雑さもある、だから残ったという話で、言われてみればそうとしか言えない。

もう少し補助線を引いてくれたのが結論くんさんで、昔のビールは飲み物というより食べ物に近く、安全な飲食物で、しかも酩酊感まで得られる、という三点を挙げていた。この「食べ物に近い」がかなり効く角度で、他の反応でも「飲むパン」「液体のパン」という言葉が出てきて、急に像が立ち上がってくる。

実際、キリンビール大学の解説でも、中世ヨーロッパでビールは食事の一部であり栄養補給の手段だった、という扱いで紹介されているらしい。ビール酒造組合のほうを見ると、もっと遡ってシュメール文明の頃にはパンを砕いて水を加え、自然発酵させてビールにしていたという説明がある。出発点から「パン」と地続きだったわけで、飲むパンというのは比喩じゃなくて歴史的にわりと素直な表現なんだな、と感心する。

ここで「中世の人は水を一切飲まなかった」と言い切るのはさすがに雑で、水も普通に飲まれていたという見方もある。ただ、麦由来の栄養があって、ホップなどの影響で保存性も上がって、しかも酔える。カロリーと保存食と嗜好品と気分転換がワンセットになった便利アイテム、くらいの距離感で見ると生き残った理由にすっと線が通る。

現代の感覚だと、ビールは「味で勝負する嗜好品」カテゴリに置かれがちで、そこだけ見ると初ビールの苦さは完全に不利に働く。でも昔の人にとっては、うまいかどうかの前に、日々の栄養と水分と楽しみをまとめて供給してくれる生活物資だった、という話になる。「うまいから残った」ではなく、「生活に必要だったものが、後から嗜好品として愛されるようになった」と並べ替えると、急に筋が通る感じがする。

初ビールでしかめっ面した人ほどこの説明が刺さる、というのはちょっと皮肉で、でも悪くない読み方だと思う。苦いだけの飲み物なら確かにとっくに消えていた。苦いのに残ったんじゃなくて、苦さはビールの一部でしかなかった、と考えるとあの一杯の見え方も少し変わってくる。大人になってから「あ、これうまいかも」と思えた瞬間のことを思い出すと、なおさら。

ビールは20歳になってから。飲める人も、飲む量だけはちゃんと自分の翌日と相談で。

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