ニコニコ、ついにここまで来た模様。2026年4月21日からPC版ニコニコ動画で実験提供が始まった「AIキャラクターコメント」は、告知だけ見た段階だと「過疎の水増しでは」「それをやったら終わりだろ」と真顔になるタイプの新機能だった。ところが実際に使われ始めると空気が変わってきた。投稿者がカスタムしたAIキャラが、ニコニコ的な悪ノリどころか淫夢語録っぽいノリまでそれっぽく回し始め、「これ、思ったよりニコニコしてる」と笑いに変わっている。
話題の起点になったXポスト
そもそもの機能はかなりシンプル。新規投稿時にAIキャラクターコメントをONにした動画にだけ、AIキャラが視聴してコメントを付ける仕組みだ。プリセット8人に加えて、投稿者自身が性格や口調を決めたカスタムAIを1人作れるのもポイント。しかもAIコメントは個別に消せるし、非表示にもできる。ランキング集計にも入らないので、露骨な水増し扱いにならないよう一応は逃げ道も用意されている。
話題の起点になったXポスト
実際、この告知を見た直後の反応はかなり割れていた。無言の動画をAIで賑やかにするなんて、どう見ても終末感がある。分かる。普通に「そこまでしてコメント欄を埋めるのか」と引くやつだ。ただ、この話が面白くなったのは、実際に触った側から「最初は真顔だったけど、認識を改めた」「動画編集のモチベが上がった」と評価を上げる声が出てきたこと。起点になったホタ氏の投稿でも、最初の拒否感より「思ったより機能してる」側へ傾いた空気が見えていた。
さらにネットがざわついたのが、投稿者カスタムのAIキャラが想像以上にニコニコ文脈へ寄っていた点だ。Xでは「AIが淫夢を学習してるの草」「俺たちでAI君を英才教育できるなら話は別」といった反応が出ていて、冷笑していた側までちょっと面白がり始めている。ここがデカい。無機質なAIが定型コメントを流すだけなら寒いが、ニコニコの悪ノリに染まり始めた瞬間、それはもう“偽物の賑やかし”というより“新しい遊び道具”なんだよな。
思えばニコニコのコメント文化って、誰かの1コメで場が開くところがある。投稿したての動画にコメントがゼロだと、それだけで妙に寂しい。だからこの機能も、過疎をAIで誤魔化しているように見える一方で、「最初の1個目」を置いて参加のハードルを下げる装置としてはかなり理にかなっている。便乗して人間側もコメントしやすくなる、という見方が出てくるのも当然だ。
もちろん「そこまでして盛り上がってる感を演出するのは違う」という反発が消えたわけではない。ただ、カスタムAIがここまでニコニコ文化に染まるなら話は別だろう。AIにまで悪ノリが感染していくの、冷静に考えるとだいぶ終わってる。でもニコニコの文脈だと、その終わり方がちょっと正しいのが困る。なんだかんだ、この実験は思ったより“分かってる”のかもしれない。

